真楽寺(しんらくじ)は、長野県北佐久郡御代田町塩野の寺院。真言宗智山派。用明天皇元年(586年)、第31代 用明天皇の勅願による開山。浅間山別当、勅願寺としても知られています。浅間山の大噴火があった時に聖徳太子の父親であった明天皇が、浅間山の鎮火祈願のため、真楽寺を被災地に建立されたと言われています。文治5年(1189年)には源頼朝(鎌倉幕府初代将軍)が浅間巻狩りの際、当寺を訪れ観音堂を寄進し自らの42歳の厄除けを7日間に渡り祈願したことから"頼朝厄除観音"との別称があります。境内には頼朝が愛馬の鞍かけたと伝わる鞍掛け石や、頼朝が梅の杖を地面に突き刺すと、根付たとされる頼朝公の逆さ梅などがあります。山門前にある大沼池は聖徳太子も立ち寄ったという由緒ある池で、浅間山の流水が湧き出る名水とされ、「甲賀三郎」伝説や「七尋芹」伝説が伝えられています。また、「甲賀三郎伝説」をモチーフにした龍神祭りがあり、男が担ぐ全長45mの龍神「三郎」と、女性が担ぐ全長21mの「舞姫」、子どもたちが担ぐ「雪窓丸」と「龍神丸」、この4匹の龍が共演するステージは圧巻です。松尾芭蕉なども参詣したと言われ、芭蕉百五十回忌に建立された「むすぶよりはや歯にしみる清水かな」の句碑があります。