大閼伽流山小倉観音堂。平安朝初期天台宗慈覚大師が諸国を巡錫し、閼伽流山明泉寺と共に香坂川を挟んだ小高い山「大閼伽流山」に観音堂と石仏を建立と伝えられている。熊野山法禅寺が別当を務める小倉観音堂の本尊は、馬頭観世観音菩薩である。山腹の高く迫り立つ崖の下に制作年の異なる数十体の石仏が祀られている。石仏前の狭平地に崖壁を背に観音堂が建てられ地元民から「小倉の観音様」と呼ばれ親しまれている。(江戸時代後半建立?)令和元年10月の台風19号豪雨によって観音堂の南麓が大きく抉られて駐車場及び本参道の一部が消失した。現在は本参道からの参詣は不可であり、残念ながら復旧の目途は立っていない状況である。