宝林山安養寺は臨済宗妙心寺派 に属し、創建は1365年頃。法灯円明国師(無本覚心)の遺言により大歇勇健(正眼智鑑禅師)によりこの地に安養寺を建立した。現住職は八十七代を継承し禅宗においては古い歴史を持っている寺院である。建物は戦乱、火災の為、創建当時のものは現存せず、本堂、庫裡等は江戸時代後期に創られたものである。寺には鎌倉時代後期の作といわれる阿弥陀如来・菩薩像三体や、法灯円明国師座像など貴重な宝物が収められており、武田信玄が残したといわれる六百巻にも及ぶ『大般若経』が県宝に指定されている。また、鎌倉時代に覚心上人が中国から味噌作りを伝えたといわれ、『信州味噌発祥の地』ともいわれている。